モデルをスライス

スライス機能を使用して、合成モデルをZスライスに分割することができます。各Zスライスはコンポーネントになります。この機能は、マシンガントリーのZ深さ、工具の加工長さ、または使用する素材の厚さを超過するパーツの加工が必要な場合に使用します。CNC上で切削されたスライスを再アセンブリし、完全な深さの完成品を作成することができます。

この機能が実行されると、各スライスはコンポーネントツリー内でコンポーネントになります。その後、任意の位置に移動して工具経路を計算することができます。次図の例では、左図は3インチの厚みのホタテ貝のコンポーネント、右図ではオリジナルを1.5インチの厚みにスライスした、2つの分割コンポーネントを示しています。

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注記

スライスモデルコマンドの使用前に、この操作に含めない全コンポーネントを非表示にする必要があります。

アイコンをクリックするとスライスモデルフォームが表示されます。このフォームを使用して、作成されるスライスの数と厚さを指定します。フォーム上部には、現行合成モデルの厚さや現在加工用に定義されている素材の厚さなどの一部の参照情報が表示されます。

モデルをスライス

スライスの厚さ

選択(✓)時には、各スライスに特定の値を定義することができます。このオプションの下にはスライス数が表示されます。この値は、スライスの厚さで合成モデルの厚さを分割して指定されます。モデルは下から上に向かってスライスされます。合成モデルの厚さがスライスの厚さで正確に分割されないと、最上部のスライスが非整数になる場合があります。パーツの分割方法を確認するために、最上部のスライスの厚さがフォームに表示されます。

合成モデルの厚さが4.75インチでスライスの厚さを2インチに指定すると、ソフトウェアは3つのコンポーネントスライスを作成します。この場合、下の2つのスライスの厚さは2インチ、最上部のスライスの厚さは0.75インチになります。

スライス数

選択(✓)時には、特定数のスライスにモデルを分割します。スライスの厚さは、指定されたスライス数で合成モデルの厚さを分割して指定されます。これは、(素材の厚さに関連しない場合など)スライスの厚さが重要ではない場合に有用です。

合成モデルの厚さが3.96インチでスライス数を3に指定すると、ソフトウェアは1.32インチの厚さの3つのコンポーネントスライスを作成します。

境界ベクトルを作成

選択(✓)時には、スライサーが各スライスに対してベクトル境界を作成します。これは、各パーツの切削に後続加工領域の定義が必要な場合に有用です。境界ベクトルは、2Dビューで関連するモデルスライスのコンポーネントプレビューと同じレイヤに配置されます。

モデルをスライス

をクリックすると、フォーム内で指定した選択を適用して、合成モデルの各スライスを表すコンポーネントが作成されます。

注記

コンポーネントツリーは、新規スライスコンポーネントに加えパーツの元のコンポーネントのコピーを保持します。元の形状に全スライスが追加されるため、モデルが非常に厚く表示される場合があります。追加の操作を行う前にこの時点で、コンポーネントの削除、非表示、移動が可能です。

閉じる

をクリックすると、操作を行わずにモデルをスライスフォームを閉じます。