クイック彫刻工具経路
このフォームは、彫刻とマーキング工具経路の計算に使用します。
深さ/圧力
従来の彫刻とエンドミルカッターの使用時には、彫刻/マーキングを行う深さが指定されます。このZ深さ寸法がCNCマシンに送信される工具経路ファイルに出力されます。このような工具経路の3Dプレビューには、指定された彫刻の深さが表示されます。
ダイアモンドドラッグマーキング工具の使用時には、スプリングをプリロードするために圧力設定が使用されます。これにより、ダイアモンドの先端が素材サーフェスと接触したままになります。これは不均一なサーフェスのマーキングに有用です。このような工具経路の深さの3Dプレビューは、ダイアモンドの角度と線幅を使用してマーキングを行います。
例えば、[線幅]を0.010インチに指定して90°のダイアモンドドラッグ工具を使用します。3Dプレビューに表示される深さは0.005インチ(90°幅=線幅の半分)になります。
[深さ]と[線幅]の比率は、異なる先端角度のダイアモンドドラッグ工具を使用すると変更されます。
[ノーズコーンを使用]オプション(後述)の選択時には、3Dビューで工具経路をプレビューする場合にフォームで指定された実際の深さが使用されます。
方法
[クイック彫刻]フォームの使用時には、カッターのステップオーバーはフォーム上で指定されます([工具データベース]では自動的に指定されません)。
選択したテキストやベクトルの外周加工またはフィルが可能です。
外周
カッターの先端は、素材サーフェスを彫刻またはマーキングしながら選択した線上を進みます。
フィル
選択テキストまたはベクトルの内側の彫刻やマーキングには、パターンが使用されます。3つのパターンフィルオプションがあります。
ノーズコーンを使用
通常では、平坦ではない素材の彫刻またはマーキング時にノーズコーンを使用します。ノーズコーンは素材サーフェスのスライドに押し付けられるスプリングです。彫刻カッターは、必要な彫刻/マーキングの深さでノーズコーンの底部から延長/突出するように設定されます。通常では0.010インチから0.020インチ程度に設定されます。
[ノーズコーンを使用]オプションの選択時には、3Dビューで工具経路をプレビューする場合にフォームのこのセクションで指定された実際の深さが使用されます。
パス数
このオプションは、工具経路パターン上でカッターを複数回に分割して進めます。
即時出力
算出後に工具経路は中央工具経路ツリーに保存されます。これにより、コマンドを使用して、いつでも編集やマシンへの出力が可能になります。また、このフォームには即時出力セクションも含まれており、フォームを閉じずに直接直前に算出された工具経路の保存や送信が可能です。
ポストプロセッサ
このドロップダウンリストを使用して、マシンに使用するポストプロセッサを選択します。
工具経路名にサイドを追加
両面パーツに対して配置済みの工具経路を作成する場合、このオプションにより、保存またはエクスポート時に工具経路名にサイド名を自動的に追加します。これにより、工具経路の管理を補助します。
マシンに直接出力
使用するポストプロセッサがCNCマシンへの直接アクセスをサポートしている場合(VTransferにサポートされているマシンを含む)、このオプションが利用可能になります。このオプションの選択時には、ディスクへの工具経路の保存をバイパスし、代わりにダイレクト出力ドライバに直接送信します。