コンポーネントを合成

一般的に個別コンポーネントの最大の利点は、単純なデザイン要素から高性能の3Dモデルを構成するために、完全に独立した操作が可能である点です。しかし、一部の編集機能では個別の要素が単一オブジェクトに統合されている必要があります。例えば、彫刻ツールを使用して任意の形状を別の形状にスムージングする場合や、変形ツールを使用してカーブの周りでコンポーネントのグループを曲げる場合などが相当します。ASPIREでは、新規の単一オブジェクトにコンポーネントの選択を統合するプロセスを「合成」と呼びます。合成後に選択コンポーネントは単一コンポーネントオブジェクトになり、以降は個別の要素にアクセスできなくなります。

Aspireは、特定のモデリングツールや操作の実行前に、合成が必要なグループまたはコンポーネントの選択がある場合に通知します。または、合成コマンドを使用して操作を実行することができます。例えば既存のフェード、傾斜、変形のいずれかを手動で合成すると、適用済みのプロパティの「上に」さらなる動的なプロパティを適用できるようになります。デザインプロセスの最終段階で複数のコンポーネントを統合すると、コンピューターのシステムリソースの回復により、パフォーマンスを向上させることができます。これは、多数の高解像または複雑なコンポーネントを使用してモデリングを行っている場合に顕著です。

コピー

Ctrlキーを押しながら合成アイコンをクリックすると、元のコンポーネントのコピーが保持されます。これにより、元の選択を置換せずに新規の合成コンポーネントを作成することができます。