鍵穴工具経路

このガジェットは、サインや額を容易に壁に掛けられるように、裏側に切り込む「鍵穴」工具経路の作成プロセスを簡素化します。これらのスロットは、左側に表示されている「鍵穴」カッターを使用して加工されます。このようなスロットの工具経路には、取付ねじエントリポイントでカッターの幅広部が素材サーフェス以下になる深さまで素材への切り込みが必要です。その後、工具はスロットの端末までスロット沿いに移動してからスロット沿いにパスを戻り、元の切り込みポイントでリトラクトします。

その他のVectricガジェットと同様に、フォームの上部に使用方法の概要が表示されます。このガジェットでは、ガジェットの実行前にデザインから1つ以上の円状ベクトルを選択し、鍵穴スロットのエントリポイントを示す必要があります。当該位置を示すベクトルを選択せずにガジェットを開始すると、以下の警告が表示されます。

フォームが表示されたら、鍵穴工具経路のパラメータを入力することができます。

入力するデータは以下の3つのカテゴリに分類されます。

スロットパラメータ

このセクションでは、加工するスロットの方向、深さ、長さを指定します。

作図プレビュー

スロットを視覚化するために、ガジェットはジョブサーフェスにスロットが表示されるとおりにベクトルの外形を作図します。この作図はオプションのため、このセクションのパラメータの入力が不要な場合は、[サーフェス上に外形のプレビューベクトルを作成]チェックボックスを選択解除します。プレビューが必要な場合は、鍵穴カッターに作成されるエントリ穴直径と、工具がサーフェス上に作成するスロットの直径を指定することができます。また、ベクトルが作成されるレイヤ名の指定も可能です。

工具経路パラメータ

最終セクションでは、送り速度と切込み速度を使用する工具と、作成される工具経路の名前を指定します。通常のプログラムでは鍵穴カッターはサポートされていないため、必要な送り速度を使用してエンドミルを設定します。

全パラメータを入力してからをクリックします。これにより、ガジェットはプログラム内でスロットを加工する工具経路を作成します。また、ベクトルプレビューが有効な場合はそれも作成します。次図は3Dビューの工具経路と2Dビューのプレビューベクトルを表しています。